シルバニ村♪開村計画!!

108*赤い屋根のお家

ネズミさんのじまんの家

森のおはなし 赤い屋根のお家 

シルバニア村の仲間達は、村中の力を合わせて建てた、
赤い屋根の大きなお家を、
とても気に入っています。 家の前を通るたびに、誰もが
(うちもこんなお家に住みたいな。)
と、眺めていました。

ただし、ネズミさんの一家は別です。
ネズミさんは、水車小屋のそばの古い家に住んでいます。
ネズミさんも、ネズミさんのおじいさんも、そのまたおじいさんも、
この家で、生まれ育ちました。

古くても、狭くても、大切な思い出のいっぱいつまった家なのです。


「家を新しくした方がいいんじゃないか
と、仲間達がすすめても、ネズミさんは決して首を縦には振りません。
いつもは陽気で気さくなネズミさんも家のことに関しては、とても頑固なのです。

ところが、ある嵐の夜にネズミさんの家の屋根がふきとばされそうになったのです
それからは、村の仲間達は、ますます熱心にネズミさんに引越しをすすめました。
それでも、ネズミさん一家は、
「この家じゃないと嫌なんだ。」
と、言い続けるのでした。

みんなはあきれて、勝手に新しい家を作り始めることにしました。
最初はしらんぷりしていたネズミさんたちも、日がたつにつれて、
新しい家が気になって仕方ありません。

ある夜遅く、こっそり作りかけの家を見に行きました。
「もうすぐ、新しい家に住めるのね。」
「でも、どうせなら、出窓があった方がいいわ。」
「それもそうだな。よし、出窓をつけよう。」
そして、ネズミさん一家は、一晩かかって、家に出窓を付け足したのです。

こうして、昼間はしらんぷりをして、夜になると、新しい家を作り直していったのです。
最後の夜は、黄色に塗られていた屋根を
「赤い屋根の大きなお家みたいな色がいいな。」
と、赤く塗り替えてきてしまいました。 

 森のおはなし 赤い屋根のお家 5 

「ネズミさん、今の家と同じ形の家を建ててあげるつもりだったけど、
赤い屋根の大きなお家みたいになってしまったよ。」
そういう仲間達に、ネズミさんたちは、今までのことを、
すこし照れながら、正直に話しました。

「意地を張っていてごめんよ。素敵なお家を建ててくれて、どうもありがとう。
僕達は、本当はこんな家がほしかったんだ。」

こうして、ネズミさんの新しいお家は、赤い屋根のお家と呼ばれるようになり、
シルバニア村に、もう一つ、名所ができたのです。

森のおはなし 赤い屋根のお家 3 
  
 森のおはなし 赤い屋根のお家 4

おしまい
 
《こちらに載せているお話は、原文とは異なり、内容をご紹介するものです。》
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