シルバニ村♪開村計画!!

70*クマのお父さん

70*キラキラ湖の王様

森のおはなし クマ 父 

クマのお父さんの趣味は、魚釣り
お休みの日に、湖や川のほとりで釣りをするのが、クマさんの楽しみです。
ある日、クマさんはいつものようにキラキラ湖で釣りをしていましたが、釣れないので帰ろうかな、と思っていた時、突然ぐいっと糸がひっぱられました。
クマさんが、力いっぱい竿を引くと、針に食いついていたのは、30センチはありそうな大きな魚。
「やった
でも、そのとたん、魚は銀色の身をくねらせて、逃げてしまったのです。
クマさんは、家に帰ると、逃がした魚のことを家族に話しました。
森のおはなし クマ 父 2
「大きな魚だったよ。それにとてもきれいだった」
と、両手で魚の大きさを見せました。
クマくんは、お父さんが釣り竿に全身の力を込めて、大きな魚と格闘している姿が目にうかびました。

翌日、クマくんはネコくんにこのことを話しました。
ネコくんは感心して、この話をウサギちゃんにしました。
ウサギちゃんも驚いて、すぐにこの話をアライグマさんにしました。
こうして、クマさんの魚のウワサは、その日のうちにシルバニア村をかけめぐったのです。

夕方、クマさんが森のマーケットの店番をしていると、イヌさんがやってきました。
「こんにちは、クマさん、昨日はすごかったらしいね」
「えなんのことだい
「キラキラ湖で自分より大きな魚と戦ったんだろう金色に輝いていたそうじゃないか、村中で評判になっているよ」
それを聞いたクマさんは、
「いつの間に、そんな話になったんだ
と、びっくり。

それからは、だれかに会うたびに、
「すごい魚を釣りかけたんだってね」
「きっと、それはキラキラ湖の王様よ」
と言われて、困ってしまいました
その上、次の日曜日にみんなでキラキラ湖の王様を釣りにいこうということになってしまったのです

日曜日、村中の仲間たちが集まって、熱心に釣り糸をたれていましたが、クマさんは釣りをする気になれなくて、草かげにごろんと横になりました。
(あーあ、困ったなぁ、キラキラ湖の王様なんているわけないのに…)
と、ぼんやり湖を見ていた時、ふいに、水面がざわめき、魚の背びれが見えました。
そして、ぱしゃん、と音をたてて、大きな魚がジャンプしたのです。
抱えきれないほど大きく、金色のうろこを輝かせた、その魚は王様の貫録で悠々と泳ぎ、やがて深いところにもぐっていきました。
クマさんは、ただ黙って水面を見つめていました。
一方、村のみんなは王様が姿を見せないので、飽きてきたようです。

何日かたつうちに、村の誰もキラキラ湖の王様のうわさをしなくなり、やがて、しぜんと忘れられていきました。
でも、クマさんだけはキラキラ湖の王様を信じています。
マーケットが休みの日には、
「王様に会いに行ってくるよ」
と言って、キラキラ湖に出かけていくのでした。
森のおはなし クマ 父さん
おしまい

 
森のおはなし クマ 奥付 

森のおはなし クマ 父 3 

クマファミリーの森のおはなしをまだ紹介していなかったので、少しずつ紹介していきますね。
残念ながら、ティアドロップクマさんの森のおはなしは持っていません
私の中ではお人形本体よりも幻の存在…
いつか、読めるといいなぁ



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