シルバニ村♪開村計画!!

72*クマの男の子

72*クマくんがヒーロー
森のおはなし クマ 男子 1 
シルバニア村一番の元気者は、なんといってもクマくんです。
かけっこは、いつも一番、野球でもサッカーでも大活躍。
それだけではありません。
キラキラ湖に落とした、ウサギちゃんの大切なブローチを潜って見つけてくれたのも、どんぐり山で足をくじいたリスくんをおんぶしてくれたのも、クマくんです。
誰よりも元気で、強くて、わんぱくで、やさしいクマくんは、とても頼りがいのある仲間です。

そんなある日、子ども達はひそひその森で肝試しをすることにしました。
夜、一人ずつひそひその森に入って、ちゃんと行ったという証拠に、木の枝に結んだリボンを取ってくるのです。
「怖いけど、面白そうね。でも、クマくんならへっちゃらでしょう」
ウサギちゃんに言われて、
「う、うん、もちろん、へっちゃらさ
と答えたクマくんでしたが、実は、たいへんな怖がりなのでした。

とうとう、肝試しの夜になりました
子ども達がひそひその森の入口に集まると、そこにイヌさんがやってききました。
「肝試しを盛り上げるために、怖い話をしてあげよう」
森のおはなし クマ 男子 肝試し 1 
そのお話は、夜の森の中で闇の世界に迷い込んで、帰ってこられなくなってしまう、というものでした

イヌさんのお話が終わると、子ども達は
「怖いよ、怖いよ」
と言いながら順番に森の中に入って行きます。
クマくんの順番になると、クマくんは何も言わずに歩き出しました。
「さすがクマくん、ぜんぜん怖がってないわ」
みんなは感心しましたが、実は怖くて口もきけなかったのです。

森の中で一人きりになると、クマくんの足は震えてきました。
(本当に闇の世界に迷い込んだら……)
あたりは真っ暗です。その時、ふいに冷たい風がクマくんの顔にふきつけました。
「うわあぁぁぁっ」
クマくんは悲鳴をあげて駆け出しました
そして、みんなのところに戻ろうと思ったのに、道に迷ってしまったのです。
暗闇の中で泣き出しそうになった時です。
「わぁぁぁぁん」
突然、近くで泣き声が聞こえました。
よく見ると、大きな木の下でネズミちゃんが座り込んで泣いています。
「ネズミちゃん
クマくんはネズミちゃんに駆け寄りました。
「クマくんよかった
ネズミちゃんもクマくんに抱きつきました。
「わたし、道に迷ってしまったのクマくん、助けに来てくれてありがとう」

その時、
「おーい、どこだあ、ネズミちゃあん」
と、呼ぶ声がして、沢山の灯りが近づいてきました。みんなが帰りの遅いネズミちゃんを心配して、探しにきたのです。
森のおはなし クマ 男子 2
「ネズミちゃん、無事でよかったね」
「やっぱりクマくんはすごいね。この真っ暗な森中を、たった一人で走ってネズミちゃんを助けにきたなんて
みんなはすっかり感心して、口々にクマくんをほめました。
怖くて走り回っていただけ、とは言えなくて、クマくんは、はずかしそうにうつむいているばかりです
「クマくんって、人を助けても、全然いばらないからすてきね
こうして、クマくんの評判がまた上がったのでした。

おしまい

森のおはなし クマ 奥付 

森のおはなし クマ 男子 3 

肝試し前に、怖~いお話なんて聞いたら、それは怖いわぁ~。
森の中で肝試しって…それだけで十分怖そうだもの
クマくんは、優等生キャラなんですねぇ…。
もっと、わんぱくっ子のイメージでした。


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