シルバニ村♪開村計画!!

60*ネズミ(白耳)の男の子

 おかあさん、ごめんなさい

森のおはなし ネズミ(白耳) 男子

森のおはなし ネズミ(白耳) 奥付 

ネズミの男の子は、シルバニア村一番の、やんちゃ坊主
教会の椅子にペンキを塗っておいたり、赤ちゃん広場に、落とし穴を掘ったり…。

ある日、ネズミ君は、お母さんが大切にしている花壇の花を全部ぬいて、
そこに、大きな穴を掘ってしまいました
花はめちゃめちゃになり、お母さんはカンカンです。
その花は、杉の子山にしか咲いていない、珍しい花でした。

お母さんに怒られたネズミ君は、謝りもせず、家を飛び出して
しまいました
いこいの林まで、走っていったネズミ君を、友達が追いかけていきました。
「お母さんに謝っておいでよ。」
と、ウサギくん
「一緒に謝ってあげるから、家に帰ったほうがいいね」
他の子ども達も心配そうです。
でも、ネズミ君は、
「僕は井戸を掘ろうとしたんだよ、あんなに怒る事ないじゃないか」
と、意地をはっています。

みんなは、やがて諦めたように、帰って行きました。
それでも、ネズミ君は、ひとりでいこいの林に座り込んでいました。
一方、ネズミのお母さんも、なかなか気持ちがおさまりません。

トントン…。ドアをたたく音がします。
お母さんが玄関に出ると、ドアの向こうにいた誰かがさっと走って行きました。
「誰かしら。大きなしっぽが見えたような気がしたけど。」
そして、ドアの下を見ると、そこにはネズミ君がダメにしてしまったのと同じ
花がお手紙と一緒に置いてあったのです。 お手紙には、
「お母さん、ごめんなさい。」
と、書いてありました。
「まあ、あの子が杉の子山まで取りに行ったのかしら。」

お母さんが、許してあげようかしら…と、思いかけた時、トントン。
ドアを叩く音がして、
お母さんは、玄関に出て行きました。
すると、さっきと同じように、誰かが走っていきます
「誰かしら。長い耳が見えたような気がしたけど。」
ドアの下にお花とお手紙がありました。
「お母さん、ごめんなさい。」
ネズミさんは目をぱちくり
「二回も謝りにくるなんて…」
不思議に思っていると、もう一度、トントン…。
お母さんが出て行くと、また誰かが走り去りました
今度は小さな茶色いしっぽが見えたような気がします。
そして、花と、「お母さん、ごめんなさい。」という
お手紙が置いてあったのです。

それからも、何回も同じ事が繰り返されました。
そのたびに、ネズミさんの家の玄関には、花と、
お手紙がこっそり置いてあったのです。

お母さんは、沢山のお手紙を大切にしまって、ひとかかえほどに
なった花を、花壇に植えなおしました。

夕焼けが広がる頃。
トントン。玄関を叩く音がして、お母さんが出て行ってみると、
そこには、今度こそ本物のネズミ君が、立っていました。
手には、杉の子山から採ってきた花をにぎっています。
「お母さん、ごめんね。これからは良い子になります。」
目に涙をうかべたネズミネズミ君に、お母さんは、
「もういいのよ。お家に入りなさい」
と、優しく言ってくれました。
もちろん、お母さんは、ネズミ君が悪い子だなんて、少しも思ってはいません。
だって、こんなに沢山の優しい友達がネズミ君のことを
思っていてくれるのですから

おしまい


《こちらに載せているお話は、原文とは異なり、内容をご紹介するものです。》
関連記事

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)